パンダアップデート後の「質」論争

 Googleのパンダアップデート後、Webサイトの「質」について、よくいわれるようになっています。

 パンダアップデートとは、簡単に言えば、質のよくないサイトへの評価を下げるアップデートのこと。

 たとえば、ほんの1行・数十文字しかない、内容の薄いコンテンツのあるサイトや、他サイトをコピーしただけの重複・パクリサイトからのリンク評価を下げて、検索結果の上位表示を下げる、というものです。

 検索アルゴリズム上、かなり大きな修正だったのですが、言うなれば、ようやくWebというものが、成熟したといえます。

 逆を言うなら、成熟する前ならば、どんだけ質の悪いものでも流通してしまう、ということでもあります。

インターネットも、よくある「新分野」の典型だった。

 Webなりインターネットは、ものすごく革命的で、ものすごく大きな人類史に残る出来事でしたが、ある種の新規ジャンルなりカテゴリなり、分野であったと括ることも可能なわけです。

 たとえば、キッズ小説なる、新しい小説分野が生まれたとしましょう。

 しかし、この分野はできたばかりで、どういうものが「キッズ小説」なのか、みんな、わかっていないのです。

 「新しい」というのは、「決まっていない」ということでもある。

 だからこそ、キッズ小説という新たなマーケットには、どんどん新規参入者が増えます。プレイヤー・需要層・顧客層が否が応にも増します。

 時間的に、「それ」がどんなものかわからないから、試行錯誤のための、玉石混交の状態が続きます。後世から見れば、とんでもない作品が、好評を博したりします。

 しかし、そのカオスな状態も、大体の売れ線というか売れ筋が決まってきたり、ユーザー層が確定したり、マーケットのコアの概念が固まるにつれて、下手なもの、おもしろくないもの、内容がそぐわないものが淘汰されて行きます。

 ようするに、その新分野なり新ジャンルに「質」が求められるようになる、といった塩梅なわけです。

Web・インターネットも成熟か。

 パンダアップデートも、歴史にはよくある、至極普通の、理性的な流れであるように考えます。

 Webサイトやインターネットが、だんだんと成熟していっている。これが、「質」論争出現の背景にあるかと思います。

 つまり、もうそろそろ、Webサイトやインターネットは頭打ち、てなわけですな。