Yahoo!のサーファーは専門家じゃない

 結論からいいます。申請の際に記入するコメントや付記には、過度の専門用語や業界用語、省略文字を使わないようにします。

 というのも、その用語や言葉について、ヤフーのサーファーがよく知らない可能性もあるからです。

 Yahoo!のサーファーは、専門家ではないのです。わたしたちは、この点を踏まえて、記入せねばなりません。

・サーファーの視点

 サーファーという職種の人たちは、「ヤフー」という検索・ポータルサイトの価値を高めるために仕事をしています。

 さて、では、どういう状態になれば、「ヤフー」の価値が高まったことになるか?

 それは言うまでもなく、「ヤフー」を利用する人の利便性が高まることです。

 つまり、ヤフー利用者に資することが、ヤフーの価値が上がることであり、逆を言えば、ヤフーの価値は、ヤフーの利用者によって決まってくる、ということができましょう。

 サーファーの仕事も、ヤフーの利用者によって枠組みが決まってくる、または、利用者の便益と強力な利害関係がある。このように考えられるわけです。

 つまり、ヤフーサーファーの視点は、えてして、ヤフーの利用者視点になっている、というわけです。

・ヤフーを使う膨大な人たち

 では、ヤフーの利用者とは、どういう人なのかが問題となってきます。

 ところでヤフーは、日本で1番利用されている群を抜いて巨大なポータルサイトです。

 ということは、あまり専門的なことに特化できないサイトとも言えるのです。言い換えるなら、その膨大な利用者が枷になっているともいえるのです。

 何かの専門に特化してしまうと、ヤフーの利用者のうち、かなりの人数が割を食うからです。

 自分のよく知らないことや、難しいことばかりが立ち並ぶポータルサイトからは、あっという間に利用者は去り行き、居心地のよいサイトへ鞍替えするでしょう。

 専門化は、経営的に危険をはらむわけです。専門チックな方向に進んで、利用者(アクセス数)が、たとえ1%でも減少すれば、母数が大きい分、巨大な人数(アクセス)の流出数となります。

 1ページビューあたりの利益額も、計算すれば算出できますから、利用者の1%減でも、恐ろしい金額になることでしょう。

 ヤフーのサービスへの姿勢としては、「専門」というよりかは、多数・マスを想定したものにならざるを得ないように思います。

 ゆえに、Yahoo!のサーファーは、専門家というよりも、どちらかといえば、マス・全体的・常識的・一般多数という観点から、カテ登録の評価なり判断をする、と考えられるのです。

・ドを越した専門性は

 結論からいうと、あまりに専門的過ぎるサイト、ドを越す深さをしているサイト、ディープなサイトは、忌避されやすくなると考えられます。

 なぜなら、そういうサイトは、ヤフーというサイトの基本姿勢、基本的な態度にそぐわないからです。

 わたしたちとしても、自身の仕事等に関わってくる専門的なことは、専門的なネットワークで調べたり、情報を得ています。わざわざ『マス』のヤフーを介してはいません。

 専門的なサイトや、専門的なポータルサイト、専門的なまとめサイトより、情報を得ていくのが、ごく普通の姿かと思います。

 もちろん、「深い」サイトだとカテゴリには掲載されない、というわけではありません。

 扱うテーマが難しかったり、内容が硬いから、カテゴリに掲載しないというのは、利用者の一種の愚民扱いであり、これまた、利用者の便益に資さないわけです。

 問題は、Webサイトの内容にあるのではなく、「一般」と「専門」、「常識」と「ディープ」のあいだに、どういう橋渡しをしているか、です。

 専門的なサイトであっても、その専門と一般との関係や目的・ねらい、利用方法などの工夫が凝らされていれば、専門的なサイトでも、ぐっと掲載の可能性は上がるように思います。

・Yahoo!のサーファーは専門家じゃない

 また、過ぎたる専門性は、「評価できない」という問題が生じます。

 Yahoo!のサーファーは、世の全ての事柄・事象に精通した超人集団ではありません。多分、普通の人たちです。といいますか、そもそも、全てに精通する英知集団なんて存在しません。

 あまりに専門的過ぎると、サーファーその人がサイトの意味なり価値を評価できませんから、何ともできなくなってしまいます。

 たとえば、『ピロリ菌の相乗繁殖と、腸管性経路感染の時間的増殖過程』なんていうWebサイトがあったとしても、さて、このサイトの正しさや真実性、妥当性などをどういう風に判断するのか、と相なるわけです。そもそも、そんなテーマの存在すら測りかねるでしょう。

 専門性のベールに隠れて、1から100まで全くのウソで固められたWebサイトが登録されれば、カテゴリの品質と信用性はがた落ちします。

 その専門的なサイトが正しいのか、誤っているのかすら判別できない専門的なサイトは、サーファーが当否を判断できない以上、ヤフーカテに登録されにくくなる、といった塩梅です。慎重なサーファーなら、はねてしまうでしょう。

 ですから、専門的なサイトをカテゴリに登録しようとする際は、付記欄で外部から引っ張れる実績などを展開して、できるだけ、サーファーが理解・判断できる情報や資料を組み込むべきかと存じます。

 たとえば、論文集や専門雑誌に掲載されたことがある、などです。こうした外部から引っ張って来れるものがあれば、サーファーも判断が下しやすいでしょうし、カテ掲載の可能性も上がるように思います。

専門サイトのカテゴリ掲載は、工夫が要る。